●始めに
執事が恐れ多くもコスモドラグーン(戦士の銃)の所有者について考えてみました。
あくまでも、今までに発行された設定資料及び他の方々の情報を基にした私個人の推測であり、
希望です。
参考程度にお読み下さい。(真実は、松本先生の頭の中にだけあるものです。)
そして考え方の基本は、原作を中心として劇場版・TV版を「メーテル」と言う女性を時間・空間軸の
中心に据えたパラレルワールドとして考えて書きました。
メーテル様中心の所ですから、メーテル様を絡ませたいんですってば。(^^)
近年、発表されている「OVAクイーンエメラルダス」「ハーロックサーガ」「コスモウォーリア零」及び
「メーテルレジェンド」「宇宙交響詩メーテル」視聴したり、松本先生の発言等々をお聞きする限りでは、
どうも「原作」を中心とする形では無く、「劇場版」を中心にお話しを構築していく模様ですね。
松本先生は「劇場アニメーションが創りたかった」こともあり、劇場版第1作目の製作当時、かなり細かい
内容の脚本を書かれています。
この辺りからも松本先生の本当に創りたかった作品は、劇場版1作目と2作目に集約されているのでは
ないでしょうか。
と言うような事も踏まえて、あらためて見直し・修正を致しました。
一部考えがまとまっていない部分もあり、お見苦しい部分があるかと思いますがご容赦下さい。
(2005年2月 追記)
以下の内容は、劇場版やTV版その他関係するものを否定・非難するものではありません。
あくまでも、私個人が
「このように考えると、自然におさまる様に感じませんか?」
と言う形の一つの考察です。
●はじめに | ||
型式 | 劇場版 | 戦士の銃 別名1:コスモドラグーン 別名2:次元反動銃 別名3:宇宙竜騎兵用拳銃 |
原作版 | 戦士の銃 別名1:宇宙戦士の銃 別名2:コスモドラグーン 但し、アンドロメダ編途中まではその詳細不名となっております。 劇場版公開後、現在知られている型が描画されはじめました。 |
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TV版 | コルト・ディティクティブ・スペシャルタイプのリボルバー型コスモガン | |
製作した 理由とは |
機械化人(メタノイド)と戦うための武器となる様に考案されたものと考えられます。 当時、機械化人の危険性に対して明確な意志を示していた存在は、少なかったでしょう。 その中で、トチローとハーロック、エメラルダスとメーテルが機械化人の危険性を感じてい た様に思えます。 この辺りのお話しは、「宇宙交響詩メーテル〜銀河鉄道999外伝〜」に設定されている内容 と思われます。 そこで、トチローは共に戦い、生き残るため、そしてそれぞれの守るべきものを夢を果たせ るようにと言う思いを込めて宇宙最強の武器をつくることにしてのではないでしょうか。 |
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製作過程 | 基本設計をトチローが行ったのは、間違いないでしょう。 しかし、トチローも短期間で無から有は作り出せませんから、原型となる銃が存在したと考えます。 さて、ここでちょっと考えましょう。 機械化人に対抗するためには、機械化人の構造を知る必要があります。 機械化人に「お前達を倒す武器を作るから構造を教えてくれ」と言っても駄目ですよね。 では、どうするか。エメラルダスとメーテルと言う機械化人を良く知る2人がいます。 共に機械化人を倒した武器(サーベルと銃)を持っています。(OVA:メーテルレジェンドより) この2人の武器を原形にすれば、良いわけです。 メーテルの所有している「電磁反動波」の銃とエメラルダスの所有している「レーザー砲」装備 のサーベル。 しかし、製作者は既にこの世にはなく、製作図もないことで製作は困難を極めたことは想像できます。 余談ですが、サーベルではなく銃の形にしたのは、運用の良さからであると思われます。 さて、製作者も製作図面も無い状態の作業です、トチローがいくら天才でも難問が山積するでしょう。 実際の詳細・製作の過程においては、協力者がいたと考えるのが自然でしょう。 それと、今までの武器とは異なる「最強の武器を」と言う点を考えると、プロトタイプが存在していても 不思議ではないと考えます。(場合によっては複数ある可能性も予想できます) 試行錯誤を繰り返した上、完成したものがシリアルナンバー「0」であり、トチローの手によって量産化 したものが、4丁のコスモドラグーンとなったのではないでしょか。 そして、協力した技術者により新たな技術が広まっていき、従来の銃より性能の良い銃が次々に誕生 していったと考えられるのではないでしょうか。 |
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所有者は? | 製作当初 : No.1;ハーロック、No.2;トチロー、No.3;エメラルダス、No.4;メーテル の順ではないかと推測します。 【簡単に推測理由など】 自分が造ったものを他人に渡す場合を考えてみましょう。 一番は、命を預けられる真友(*)がいれば、特に理由は必要ないと思います。 二番は、自ら。3、4番どれでも本人はよかったのかもしれませんが、手間からとりあえす2番目。 三番は、トチローの最愛の女性 その点から言えば2番目でしょうけれど、常に一緒にいるわけでは無いので、再開した時に渡す ために持ち歩いていたのではないか? この様に考えると、一時2丁を持っていた話を入れても説明できると思うのですが。 四番は、残り物と言うとメーテルに怒られるか? メーテルは、銀河鉄道に居るのが判っているのですぐにでも連絡を取って渡すことが可能ですね。 |
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昨今では、コスモドラグーンは、4丁から5丁に数が増えた形で安定して推移しております。 増えたシリアルナンバーは、「No.0」ですが、この「No.0」が曲物で、所有者が都度変わって行きます。 最初に登場したのが、「OVAクイーンエメラルダス」でエメラルダスの手から海野広へ渡されて います。 次に時間が戻り、「ハーロックサーガ」にてトチローの手から台場正に渡されます。 その後も、「ウォーリアス零」の手に渡ったこともあり、最終的にはアルカディア号の中に安置されている。 等々の伝説に彩られております。 その辺りの事情を踏まえて、最近の所有者設定は・・・、 ○「ハーロックサーガ」: No.0:大山トチロー→台場正、No.1;ハーロック、No.2;エメラルダス No.3;メーテル、No.4;星野鉄郎 ○「コスモウォーリア零」 No.0:ウォーリアス零、No.1;ハーロック、No.2;エメラルダス、 No.3;メーテル(?)、No.4;大山トチロー(?) ※設定上は、No.1とNo.2が決定稿であるのみで、3、4は設定されておりません。 この設定の詳細については、MEF発売の「コスモウォーリア零 設定資料集」を参照 下さい。 時代背景的に、「ハーロックサーガ」の「No.4:星野鉄郎」は少々早いので、恐らくトチロー 所有が妥当なのではないでしょうか。 「何故?」って、「劇場版銀河鉄道999」のお話しとリンクしなくなりますものね。 以下に各作品におけるコスモドラグーンの所有者をまとめておきます。 |
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※最近の情報から鑑みると、メーテル様のコスモドラグーンは ・象牙グリップであること ・「シリアルNo.なし」 と言うことらしい。(06/6/11追記) |
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製作初期(推測) | No.0:台場博士、No.1;ハーロック、No.2;エメラルダス、 No.3;メーテル、No.4;大山トチロー |
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H.サーガ | No.0:台場正、No.1;ハーロック、No.2;エメラルダス、 No.3;メーテル、No.4;大山トチロー |
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C.W零 | No.0:零、No.1;ハーロック、No.2;エメラルダス、 No.3;メーテル、No.4;大山トチロー |
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劇場 銀河鉄道999 | No.0:欠番、No.1;トチロー、No.2;星野鉄郎、 No.3;ハーロック、No.4エメラルダス |
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OVAエメラルダス | No.0:海野広、No.1;ハーロック、No.2;エメラルダス、 No.3;メーテル、No.4星野鉄郎(0番以外は推測) |
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原作 | No.0:???、No.1;ハーロック、No.2; No.3; (06/06/11修正) |
*補注;
「真友」は、誤記ではありません。
私は、ハーロックとトチローの様な命を預けることができる関係は、単なる「親しい」などと言う言葉で
終わらせたくないのであえてこの言葉と使いました。
ここから下は、原作を中心に据えなくなった事によりあまり意味を成さなくなりますが、取りあえず。(^^;
では、なせ所有者をこのように推測したかをもう少し詳しくご説明しましょう。
原作を元にコスモドラグーンの登場箇所を追って考えていきます。
以下に示す、コミックスの巻数は、少年画報社さんのコミックスを元に記述してあります。
再販されたコミックスの巻数とは異なる場合がありますのでご注意下さい。
●コスモドラグーンの原作での登場場面 | |
1巻 | まず原作で、一番最初に戦士の銃らしきものが登場するのは、タイタンです。 しかし、注意すべき点がいくつかあります。 1)「宇宙戦士の銃」または「コスモガン」と称している。(コスモドラグーンと呼んでいない) 2)所有者は、タイタンで死亡している。 3)銃グリップの底にシリアルナンバーが刻まれていない。 4)グリップに髑髏の紋が刻まれていない。 特に 3) のシリアルナンバーは、アンタレスの話の際にもグリップの底を見ることができますが、 シリアルナンバーは明らかに刻まれておりません。 また、グリップの髑髏の紋もしばらくは、刻まれておりません。 |
3巻 | 次に注目すべきは、3巻の「装甲惑星−アーマープラネット−」です。 ここで、鉄郎が住人に襲われ、宇宙戦士の銃を数回発射します。 しかし、住人にはまったく効果がありません。 この時、メーテル様が住人に向け銃を発射し、足を破壊します。 注目すべきは、メーテルの使用した銃が「次元反動銃」であり、次元反動銃に破壊できないもの はないとも言っております。 コスモドラグーンは、別名「次元反動銃」ですね。 つまり、この時鉄郎の持っている宇宙戦士の銃は、「コスモドラグーンではないのでは?」と疑問が 浮上します。 コスモドラグーンは、宇宙最強の銃。その様に考えると、模造品ができても不思議ではないですよね。 それに、先に述べたように協力者達が技術を広めたとすると、コスモドラグーンに近い物があっても 不思議ではありませんね。 武士が業物の刀を求めた様に、優れた銃を求めるのも生き残るためには必要なことですから。 |
5巻 | 二重惑星での出来事。 地元警察官と鉄郎が撃ち合い、鉄郎が警官に撃たれ時に鉄郎の手元に落ちた銃の形状が 明らかにコスモドラグーンと異なります。 |
同じく、惑星トレーダでも鉄郎の持つ銃の細部が、コスモドラグーンと異なります。 | |
7巻 | ゴーストコロニーにおいても同じです。 |
8巻 | ワルキューレとの会話の中で鉄郎は自分の持つ銃を「タイタンでもらった」と言っています。 ワルキューレのセリフ; 「戦士の銃を手に入れることがむずかしいってことは知っているのね。」 「それを造った人は、偉大な男よ。それを持てるのは一流の戦士、プロ中のプロだけ。」 |
9巻 | ライフルグレネードにて; 観光局兵に反乱兵と間違われて撃たれた時の持ち物検査の際に登場します。 観光局の兵は、鉄郎所有の銃を見て 「これは、戦士の銃だ!!」「この星の武器は旧型で、こんな新型は使っていないぜ。」 と言っています。 この時の戦士の銃のグリップには、髑髏の紋が刻まれています。 ここで疑問なのは、「コスモドラグーンが新型の銃と言われている?」と言うことです。 |
12巻 13巻 |
雨が池(喰命聖女)にて; ファイアメードに撃たれ、連れ去られた鉄郎の残した銃がはっきりと描かれています。 これも、コスモドラグーンであると考えられます。 |
ヘビーメルダー(時間城の海賊)でのエピソードの時です。 惑星に近づく999の食堂車で、頭からフード被り身分を隠した男がシリアルナンバー1 の戦士の銃を持って登場しています。 この時鉄郎のセリフ; 「あの人の銃は・・・、僕のと同じ戦士の銃。」 「これと同じ銃は、宇宙に4丁しかないといつか・・。」 「キャプテンハーロック・・、クイーンエメラルダス、ぼくと・・、もう一人・・、するとあれは・・・。」 と言いながら鉄郎が自分の銃を見ます。 この時、銃のシリンダー部がアップで描写されて、シリアルナンバーが読み取れます。 その番号は、「2」 と言うことで、鉄郎の番号が決まりました。(06/06/11追記) そして、話の最後にヘビーメルダーを後にするアルカディア号の影が登場します。 メーテル様のセリフ; 「アルカディア号、ハーロックの船よ・・・。」 と言うことで原作においてシリアルナンバー1がハーロックの物と確定しましたね。 さて、ここで注意しないといけないのは、 ・いつ宇宙に4丁しかない銃だと知ったのか? ・キャプテンハーロックとエメラルダスが所有者だといつ知ったのか? ・鉄郎セリフから、トチローの存在を知らないと思われる。 鉄郎が1巻のタイタンでもらった銃は、死んだ戦士の形見としか言われていません。 そして、それ以降も「宇宙に4丁しかない」とか所有者のことは一切ふれられていません。 |
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15巻 | 遊星ファントム 鉄郎とレドリルの会話の中で登場します。 シリアルナンバーは、2人とも4でした。 レドリルの方が所有者は後と言うことで決着がついてますね。 有名な個所なので、解説の必要はないでしょう。 ・ここで困ったことは、時間城のエピソードとシリアル番号が変わってしまっていると言うこと。 |
16巻 | たくさん星のエピソード 車内でメタルメナが鉄郎の銃をブッぱなします。 この時、メタルメナから鉄郎に返されるときに細部がわかる程きちんと描写されています。 間違いなく、コスモドラグーンですね。 |
●考察 |
さて、第一に考えてみたいことは、 原作においてタイタンで鉄郎がもらった銃は、コスモドラグーンであったのか? それは、 ・装甲惑星にてメーテルにより「次元反動銃」と呼ばれる銃が使われたこと。 ・途中からコスモドラグーンの細部に変更が入った。 ・戦士の銃以外でも機械化人をバリバリと倒してしまっている。 等のことからみても、当初鉄郎がもらった銃は、コスモドラグーンではなかったと考えるのが自然ではないで しょうか。おそらくは、コスモドラグーンを模造した、威力のあるカスタムガンだったのではないでしょうか |
●では、いつ原作の鉄郎はコスモドラグーンを手に入れたのか? |
1:結局、原作の鉄郎は、コスモドラグーンを本当の意味で手に入れていないのではないか? 冒頭示した、シリアルナンバーの所有者において4番をメーテル様にした理由はここにあります。 つまり、原作の後半になって使っているコスモドラグーンは、メーテル様所有の銃でありアンドロメダ管轄に 近づき、旅の障害となる相手が強力になったため、鉄郎のカスタム銃では生き残れないと判断したメーテル様 が自分の銃を鉄郎に貸したものではないかと考えます。 そして、その際にコスモドラグーンにまつわる話を鉄郎に語って聞かせ、何処で手に入れたのかを聞かれたら 「タイタン」とでも答える様に指示してあったとすると、自然につながると思います。 原作では、その辺りのエピソードが書かれなかった話として8巻から9巻の間に存在するのではないでしょうか そして、その中には鉄郎がトチローと会うエピソードも含まれていると考えます。 「土星の衛星タイタン」の設定及び「大山家」の設定を原作において生かすのであれば、決闘で死んだ事に なっている戦士はやはり大山敏郎本人であるが、急所を外して実は生きていた説等々を追加ストーリを作る 事も良いのではないでしょうかね。 ある意味、追加ストーリを作るような状態だと、もう何でも有りかなぁ。(笑) エターナル編(原作、劇場用共)に繋げる場合、原作の鉄郎を使うとトチローとの出会いがなくなってしまうため 何処かに上述の様なエピソードを挿入する必要がありますね。 また、劇場用から繋げるなら鉄郎の年齢をアップさせないとおかしくなってしまいますね。 これを元にすると、メーテル様と一緒にいたレドリルが4番を持っていた理由も説明がつきますね。 鉄郎の旅が終わったことで鉄郎自らが返したのか、鉄郎に何事かあってメーテルの手に戻ったのか、詳細は 不明となりますが、メーテル様がレドリルにコスモドラグーンを貸していると言うことになります。 と言うのも、レドリルと鉄郎の時間と空間が異なるのであれば、メーテル様の別れ際の言葉が非常に不可解に なります。 このレドリルの物語は「ステーション零 ユマの物語」にて語られています。 そして、「ユマの物語」の主人公ユマ自身には、「銀河鉄道999 for プラネタリウム」にてアンドロメダへ旅する 途中のメーテル様と鉄郎が出会っています。 レドリル側のメーテルは「長くて、つらいたび」と締めくくっています。 つまり、レドリル側のメーテルは、鉄郎側のメーテルの行き着く先が判っていたのではないでしょうか? だとすれば、同じ時空に存在して時間経過のみが異なると考える方がより自然ですね。 鉄郎とレドリルの位置関係は、「並列する異なる銀河」と言う位置を考えております。 この「並列銀河」については「天使の時空船」に登場してきますので、ご興味のある方はお読みください。 そして、時間ベクトルは鉄郎のポイントから見てレドリル側が未来。 ここで、新たに 「異なる銀河」であるのに、何故同じコスモドラグーンをレドリルが手にしているのか? と言う疑問が浮かびます。 No.0がその時代、その時代の戦士に渡った様に、No.4も時代と共にその所有者を変えていった。 そして、その橋渡しは「No.0」がエメラルダスである様に「No.4」をメーテル様が担っているのでは? と考える次第です。 余談になりますが、私が思うに通常「ワープ」は「時間跳躍」であるのに対し、TV版999号で使われた 用語で「スペースCワープ」とは、並列銀河をも超える「時空跳躍」型なのではないだろうか。 さらに余談になるりますが、原作においてレドリルと接触する時の999号はただのワープとなっています。 劇場版にはワープの話しは登場しませんが、999号は当然の如くワープできるものと考えて良いでしょう。 レドリルと接触した際の999号のワープ航法が「時空跳躍」の様なものだとすれば、999号には通常の宇宙船 とは異なる「空間を渡る能力」もあることが想像でき、これによりメーテル様は異なる銀河への旅も可能となって いるのではないでしょうか。 なぜ999号がその様な能力を持っているか、は第1話の説明の通り「未知の文明の遺産」だからですよね。 その様に考えると、エターナル編でコスモドラグーンが銀河鉄道に登録された物と言う言葉も説明できたと 思うのですが、如何でしょう? 「鉄郎の物として登録してある」 言外に、 「メーテルが鉄郎に貸ているものである」 が含まれている、と言うことですね。 仮にコスモドラグーンが鉄郎の物であるとすると、アンドロメダの旅が終わり、戦士の銃は銀河鉄道に回収 されました。しかし、ここでコスモドラグーンが本当に鉄郎所有であれば、 「個人のものを何故銀河鉄道が回収するのでしょうか?」 となりますし、政府に没収されたとしても、 「鉄郎が没収された物なのに、何故銀河鉄道株式会社は、そこまでして取り戻すの?」 等々、不思議な疑問が多くなってしまいますね。 そもそも、鉄郎個人の物が何故銀河鉄道に登録される必要があるのか? この件に関しては、「銀河鉄道999」自体のの特殊性が上げられると考えます。 メーテル様の連れとして「銀河鉄道999」に乗車した人と限定すると、メーテル様と共に999に乗ること 自体が機械生命体/プロメシュームと戦うための特命を帯びた重要人物と言うことになるので、その特異性を 考えると、メーテル様と共に乗車した人の所持品登録があってもおかしくはないのですね。 例えば、対機械化母星用の兵器を持っているような場合、重要な物となるわけですから全面的に保護して おく必要がでてきます。 まさにコスモドラグーンは、機械化人と戦うための兵器ですからね。 それと、原作は頻繁にメーテル様が戦士の銃らしき物を使っていることも挙げられます。 戦士の銃が鉄郎の物だとしたら、自分の銃を忘れるなんて一流の戦士失格ですよね。 |
2:最初タイタンで譲り受けた「宇宙戦士の銃」が「コスモドラグーン」のプロトタイプの1つであった。 タイタンで死んだお婆さんの息子さんとは、トチローではなく、コスモドラグーンを製造する際に手伝った1人で、 そして原作では割愛されたエピソードとして、旅の途中でトチローと出会い、もしくは劇場版と同じ様にトチローの 死を見取った事でトチローのコスモドラグーンを譲り受けたまたは、コスモドラグーンにバージョンアップされた。 と言う考え方。 但し、この考え方だと、レドリルの話とエターナル編への繋がりが不自然になってしまします。 そして、トチローの物を譲り受けたとすると、4つ目のコスモドラグーンの行方がわからなくなりますし、バージョン アップだとするとシリアルナンバーが不自然に思われます。 |
3:描写の問題で、はじめからコスモドラグーンであった。 長々と書いてきて、何の成果もない結論。(^^; あ〜、やだやだ。せっかく読んでくれた方に、とっても無駄な時間を取らせてしまうじゃないですか。 |
所有者の本筋は、こちらになりますね。
●劇場版との違いは? |
劇場版は、1;トチロー、2;鉄郎、3;ハーロック、4;エメラルダスですね。 この点ですが、冒頭で書きましたようにメーテルと言う女性を中心に時間軸と存在空間が異なる と考えて見てください。 メーテル様と言う女性を中心にした時間の流れを時間球(ミライザー・バンに登場した球体のこと)に なぞって考えると、原作と劇場版は「異なる方向の時の流れ。」と考えられませんか? 要は、同じ様な物語の別の話、と言うこと。 時の流れ方が異なるので、持ち主が異なっていることもありうるでしょう。 ある目的地に向かう場合に、その通り道が1つではない様に、同じ出発点であってもその先の流れは その人の行動によって変化する=未来は無限に分岐しうる、と考える事が可能ではないでしょうか。 でも、良く考えてください。 なんでトチローは、実家に銃を置いていったのでしょうね? それ以前になぜ、銃の腕が悪いトチローが銃を2丁も持って旅をしていたのでしょう? 最初から1丁だけで、それを置いて出ていったと言う人もいるかもしれませんが、宇宙へ出るのに 丸腰はないのでは? やはり、「1つは誰かに渡すため」と考えるべきではないでしょうか。 さて、その仮定に基づいて考えていくと、「トチローは誰をさがしていたのか」が重要な鍵になります。 やはり一番会う可能性の低い人でしょう。まぁ、信頼のできる赤の他人と言う説もでますけどね。(笑) 順当にいくとメーテルかエメラルダスでしょう。 先の原作の仮定を使うと、一番所在不明な人は「エメラルダス」と考えるのが妥当ではないでしょうか。 しかし、だとすると「当時、No.4は、誰が持っていたの?」となります。 さぁ、再びメーテル様に登場願いましょう。 つまり、こうです。 本来No.2はエメラルダスに渡されるべき物であったが、鉄郎の手に渡ってしまった。 当時、No.4をメーテルが所持していたとすると、No.2がエメラルダスの物であると言うことはすぐに 解ったでしょう。 であれば、自分の銃をエメラルダスに渡したのではないでしょうか? その様に考えると、劇場版の順番が完成しますね。 ここで、当時の松本先生の脚本では、ヘビーメルダーでならず者達に銃を奪われた鉄郎に対して、 トチローが自分の銃を渡す様にハーロックに依頼しています。 と言う事は、最初鉄郎が所有していたナンバーは「2」ではなく、他の番号であった可能性があります。 しかし、劇場版で解らないのはなぜNo.1がハーロックじゃないでしょうかねぇ。 仮にも大切な友だろぅ、トチローさん。 愛する人の方が優先と言うのはわかるから、せめてエメラルダス、ハーロックの順じゃないのか? ここで劇場版の所有者の順番に付いては、次の様な仮定が考えられます。 エターナル編でエメラルダスがやっておりますが、コスモドラグーンはわりと頻繁に改装されている模様 です。宇宙を飛び回っている人達ですので改装を終った物から順番に回していくと言うような事をして いたのではないでしょうか。 つまりは、改装途中の所有者番号で、最終的には、ハーロック、エメラルダス、メーテル、鉄郎の順番に 落ちつくことになるのではないでしょうか。 何にせよ、原作初期段階では、コスモドラグーンの詳細は決まっていなかったであろうと思います。 劇場版999を経て松本先生の中で、コスモドラグーンの詳細設定が決まり原作に引き継がれたことは、 間違いないでしょう。 |
●TV版とは? |
時空については、劇場版と同じ様に考えられますが、こちらは完全に「似て非なるもの」と言う感じが 強いように思われます。 所有者の考え方の基本的は、原作と同じだと考えます。 TV版は、完全に除いて考えて方がいい模様ですね。 と言うのも、元々原作のお話しをベースに子供向け番組として始まった作品であることを考えれば、 必然的に「似て非なるもの」となる事は明白です。 |
●まとめ |
最終的には、原作者;松本先生にお聞きしないとわかりません。(←おーい) 劇場版があまりにも有名になり、一人歩きしている様に思われますが本道は、原作だと思います。 劇場版(999以外も含め)で設定されている人物関係等も、原作にて予定されている巨大なパズル で使われるピース(断片)の表面だけを使ったものであり、それらを本当に繋げるのは、やはり原作 であろうと思います。 話は違いますが、1000年女王の頃言われた「メーテル=プロメシュ−ム」も原作ではまさしくそのとおり だと思いませんか? 原作では、2人で一つの心を共有していました。これは、まさしく「メーテル=プロメシュ−ム」なのでは? コスモドラグーンの話から逸れましたが、要は十人十色。それぞれの思い入れで、見ていけば良いと思い ます。 私は、この私の考えが正しいなどと不埒なことは、全く考えておりません。 ですから、人にこの考え方を押し付けるつもりもありません。 ただ、松本ワールドの巨大なパズルを完成させるための自然な流れはこうなるといいなぁとちょっとだけ 思っています。 なにせ、この考え方にすると、メーテル様も戦士の銃の所有者ですからねぇ〜。(^^) いじょ、ここまで読んでくださってありがとうございました。 |
2006年06月11日 改正
2005年02月06日 改正
2001年08月10日 作成
このHPは、個人の趣味の範囲で作成しております。
「銀河鉄道999」製作会社及び関係会社とは、一切関係ありません。
また、松本零士氏をはじめとする「銀河鉄道999」製作会社の著作権を侵害する意志はありません。
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